






皮を剥かれている浮遊りんご|木澤洋一
¥60,500 税込
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大阪のgallery yolchaで開催された木澤洋一傑作展
「人間うまく描けない」にて展示されていた作品。
アクリル絵具による原画となります。
Artist:木澤洋一|KIZAWA Youichi
Material:Acrylic on canvas
Size:F30|727mm×910mm
木澤洋一
1985年生 岐阜県出身
東京都在住
instagram:@kizawa_youichi
<タイトル(全文)>
皮を剥かれている浮遊りんご(少し高いところにある水辺で、剥かれている最中の浮きりんご達を見ている。 ピーラーまたは包丁が見当たらない事に関して、私は瞬時にこの世には透明のピーラーが あるんだなぁ、と納得したが(おおよその場合すぐに理解したり納得するのはとても愚かで いけない事だと分かってはいるのですが)、そんな事より両手にサーベルを持った妖精が気になる。 彼のサーベルはりんごを刺すためのものなのか、私をやたらめったら滅多刺しにするためもの なのかがすごく気になる。そして彼の私との距離感、遠近感がよく分からないのが恐ろしいよ。 本来なら今すぐ立ち上がってりんごも齧らずにこの場を離れないといけないところなのだが、私は動けない。冷たい水が割と気持ちいいから。正直なところ体が冷えきってしまっていて 実際に立とうとしても力が入らずカチコチで、立ち上がれないかもしれない。だから 私は冷たい水が気持ちよくて自発的に立ち上がっていないのだと思う事にした。そよ風が 吹いていて気持ちいいけど、その風の強さはそよ風の範疇か単なる風の範疇か分からなかったし、よく考えたら透明のピーラーの存在は普通にとんでもなく怖い事に気づいた。危ないからね。その恐怖が余計に私の中での透明ピーラーの信ぴょう性を確固たるものにする。どうして恐ろしいものはこんなにもその信ぴょう性を高めてしまうのだろう。いわゆる生存本能が そうインプットされているんだろうがね。とにかく怖がるように。ただひとまずサーベルの妖精の 距離感が近くなるまでは立ち上がらない事にしたよ。やっぱり割と寒いけど、案外平気なんだ。 横になるのは私にとって何よりも楽ちんだから。)
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