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絵本
「ハイドロとたましい」
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ソフトカバー
スリーブ付き
148.5×210mm(A5横)
無線綴じ
本文カラー94頁
スリーブに入っているので、本棚でも本文が折れにくくなっています。
<あらすじ>
ある朝、「わたし」の中から「たましい」が飛び出していってしまいます。残された身体は空っぽで、暮らしの妥協や惰性だけが残されていて「わたし」は自分のことを「ヘドロのようだ」と感じます。それではあんまりなので「ハイドロ」と呼ぶことにしてこのハイドロは、地面に残されたたましいの欠片を頼りに遠く遠くへと旅をします。とうとうたましいのいるところに辿り着いた先でハイドロは「一緒に帰ろう」と話しかけるのですが、たましいは自分が見てきたものの話を始め、「どうやって帰ればいいのかわからない」と告げるのでした。
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2024年3月から2025年8月にかけて発表した
朗読劇「ハイドロとたましい」の絵本作品です。
合わせて四回の公演の中で、朗読劇の内容は少しずつ変化してゆき
ともなって、絵本は最終2025年8月の作品に一番近い内容になっています。
とはいえ、朗読と絵本では文字量も絵のイメージも体感時間も違うと考えているので
朗読をご覧になった方は違うものとして感じられるかもしれません。
「物語」は「終わりまで言い切ってしまえる」と同時に
如何様にも寛容に変化し続けるものだと思います。
いつかの朗読の記憶と合わせても、
もちろん絵本単体でも、何か響くものがあれば幸いです。
***ご注意点***
読者に小さなお子様を想定して描かれていないため
直接的、あるいは間接的に戦火を思わせる表現・言葉、また罪悪感からの自傷行為とも取れる表現があります。絵本という形式をとっていますが、あくまで「絵と言葉と媒体としての本」の表現であることをご理解ください。
作者本人がこの世界で起きていることと、
自分の暮らしとの間で乖離のようなものを感じて、
うまく動けなくなった体感を元に描いた絵本です。
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